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パセ・理論講習~京都

先週は、京都~大阪へとパセ講習に行ってきました。

 

京都駅近くに宿泊したので、ついつい写す京都タワー(笑)


前回、先生をモデルにパセトリートメントを施術。その仕上りに「うわぁ~キレイやわぁ~」の感想。特にスタッフさんが感動してくれて、かなり積極的になっています。何度も直接電話をもらい、細かい指示をしました。

 

先生も、スタッフさんが積極的にお客様に良さを伝える姿の嬉しさと、さらに勉強してしっかりとしたメニューにしたいと今度は理論的な講習依頼がありました。

 

お応えします!

 

施術なしの2時間の理論や商品説明の話のみ!これには、さすがに私も含めて全員頭がボーっとなり休憩を入れながらの講習でした。


話した内容は、フイヤージュによる薬剤などの完全除去のあとの、ラスィーヌトリートメントを補充してからのティージュによるゲル化の説明。

 

このゲル化はポリイオンコンプレックスによりおこる現象です。

 

ポリイオンコンプレックス(カチオンコンプレックス)について、ここでも書いておきます。

 

ポリイオンコンプレックスとは、マイナス(アニオン)とプラス(カチオン)を持つポリマー(高分子)の物質同士の反応であり、ポリアニオンとポリカチオンを水溶性液中で混合すると強い静電相互作用により水溶性だった物が難溶性の物質が作られることをいいます。


理解を困難にしている原因の一つは、コンプレックス形成が不可逆的に起こり、コンプレックス構造がしばしばその調制条件に依存する点にあります。

 

現象として、透明な水溶液が二つの極性の高分子を反応させることで白濁したり、テープ状の物質が作られたり、ゲル化や粘性が高くなる等の反応があります。


この反応は古くから化学反応として知られていますがポリイオンコンプレックスの形成機構やコンプレックス内部の高分子鎖のコンホメーション・パッキングなどについては、いまだに十分な知見が得られていません。

 

これを美容施術で応用する場合、ポリアニオンとポリカチオン(極性の違う高分子同士)を毛髪上でポリイオンコンプレックスの反応を起こさせ、難溶性物質を毛髪に付着させて加熱及び脱水を行うことで被膜を毛髪に吸着させ、被膜感、ツヤ感、感触、剛性等の持続性を向上させることが目的となります。

なぜ美容技術に必要か?と話して施術と結びつけます。

 

パーマ・カラーの施術において、損傷している毛髪部分はマイナス(アイニオン)に帯電していると考えられているがゆえに、ほとんどのトリートメント剤はプラス(カチオン)系の成分を取り入れ、損傷部分と静電相互作用により吸着するように仕向けられていますが、その吸着部分は薄く剥離しやすいのが難点であり、また損傷部分以外の電荷は必ずしもマイナス(アイニオン)ではなくそのほかの部分ではトリートメントの効力が低くなる欠点があります。

 

その損傷部分からの剥離を防ぐために化学反応であるポリイオンコンプレックスを利用する施術が考えられました。


これが、トリートメント成分を補充して、ティージュでゲル化させるアデュール・パセ頭皮ingヘアエステシステム。略してパセです。

いかがです?頭がボーっとなるような内容でしょ?(笑)ただ、この部分はしっかりおさえておきたいところですね。

 

翌日、先生から早速メッセージが入りました。

「今日ね、お客様一人体験してもらいました。綺麗でしたー!滑らかでしたー!
○○ちゃん(スタッフさん)も、シャンプー台で覚えたての説明をしてお客様も興味あると聞いてました。
めっちゃ良かったですよ~

自信を持って勧められるトリートメントだと、感じました。

○○ちゃんも、そう思ってると。それが嬉しいです!」

 

ありがとうございます‼️先生も嬉しいでしょうが、私が一番嬉しいです。POPも内容を伝えるのを作るとのことで楽しみです。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。